介護&看護

ヘルパーさんと利用者が上手く付き合えない問題点

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こんにちは!  mikoと申します。

脳梗塞を発症し「左片麻痺」の後遺症を抱えても、独り暮らしを続けるの姉 を介護支援し始め6年を迎えました

この間、障害者支援の難しさと色々な事を体験しながら、必死で過ごしてきた中「介護トラブル」は大きな問題であり解決も難しいですが乗り越えるしかありません。

「解決策」を模索しながら辿り着いた答えは「人と人の相性」ですね。

利用者の詳細を把握

訪問ヘルパーと利用者が上手く付き合って行くには先ず、利用者のことを理解することから始まります。

  1. 性格
  2. 育った家庭環境
  3. 元気だった頃の日常生活
  4. 利用者の生活動作のルール
  5. 障害者になった理由
  6. 障害者となって一番辛いことは何か?
  7. 短い時間での支援に対する希望を聞くこと
  8. 介護支援での「出来る事」「出来ない事」をよく理解してもらう

など、お互いに友好関係を築くことがトラブル解消への手立てとなります。

トラブルの原因 ①

トラブルの原因①の【性格】を探ってみると、人と人の【相性】が大きな要因を占めているように思われます。

相性の良い場合は少々の問題点も許し合える心が生じます。 その反面、相性が悪い場合は許せない思いが倍増するのが人の感情だからです。

どうしても相性が合わない場合は「介護事業所」に派遣ヘルパーの人選をお願いしてみる事も一つの解決方法かと考えます。

 

   ×   ⇒

トラブルの原因 ②

トラブル原因②は【育った環境】によります。

日常生活の中で、各家庭の 「ルール」いわゆる、親が教え、育て方に沿って成長してゆく過程において「親に教わった事は正しいもの」として根強く、考え方として刻まれているのです。

大人になって結婚して環境が変わっても、この「考え方」は奥底に残り、どうしても替えられず、ヘルパーさんの「考え方」「生活環境」の違いが大きいとトラブルへと発展します。

例えば

  • 何事も手早くする事
  • 手早くするには段取りを考えて始める事
  • 掃除は丁寧に隅々まできちんとする事
  • 洗濯物の干し方
  • 台所はいつもきれいにしておく事
  • 玄関の履物は揃えておく事
  • トイレはいつもきれいにしておく事

などの【ルールは厳守!】

こんな環境で育った利用者はトラブルが発生し易いです。  自分がやり遂げて来た事はみんなが出来ると思いがちですから・・・

 

利用者
利用者
何故? どうして出来ないのかな?
ヘルパー
ヘルパー
そんなに手早く出来ないわ! こちらのやり方ではダメなのかな?

と口に出さない「心のつぶやき」がお互いの「ストレス」となって行きます。

トラブルの原因 ③④

トラブル原因③④は、利用者が元気で過ごしていた時、掃除の仕方や洗濯物の干し方など、自分の思い通りにやっていたように、ヘルパーさんにも「してもらえる」「当然出来る」と望む傾向が強いです。

 

利用者
利用者
何故? そんな方法しか出来ないのかな? 私の云うようにすれば早く済むのに?

 

ヘルパー
ヘルパー
いちいち注文が多いわね~   一生懸命やっているのに・・・

 

何故? 何故? が度重なると利用者にしてみれば【ストレス倍増】となり、

ヘルパーはヘルパーさんで【ムッカ!】と来る気持ちを抑え「難しい利用者」として【利用者への不満】を抱えてしまいます。

トラブルの原因 ⑤⑥

トラブル原因⑤⑥は利用者にとって「自分のことを理解して欲しい」と云う気持ちが大きく

  • 予期せぬ「脳梗塞」を発症し【左片麻痺】の後遺症を抱えてしまったこと
  • 人一倍「頑張り屋さん」だったのに【こんな身体になってしまった悔しさ】
  • 命ある限り、まだまだ頑張って独りで生活をして行きたいのに思うようにならない
  • 片手・片足を頼りに過ごす危険性を考慮して、後片付けをしておいて欲しい
  • 障害者の立場になって物事を考えて欲しい

など、健常者には理解し難い点を考えて「手助け」して欲しいことが沢山あるのですが「介護制度」の業務範囲に疑問を感じる事が多々あります。

仕事として支援と【寄り添う心の支援】とは大きな差があります。

障害者になって、そして介護を受ける側になって感じる「何気ない思いやり」「心配り」「寄り添う心」が敏感になったと言います。

その優しさや配慮が一番嬉しく、そんなヘルパーさんとは上手く話合いが出来、お互い通じ合うものがあり、少々の問題が出ても解消して行けるのです。

トラブルの原因 ⑦⑧

トラブル原因⑦⑧は 「介護制度」の仕組みというか、規定と云えばよいのか線引きの具合で問題が出る場合があります。

短い時間で「支援する側」と「受ける側」に思い違いが発生します。

同居家族が居れば、仕事を終え、帰宅すればカバーできるでしょうが、姉のように障害を抱え独り暮らしの場合、                               一日の内、【午前11時~12時】と【午後5時~6時】の2時間だけ 訪問ヘルパーの支援を受け、月・水・金曜日の週3日は入浴の時間がプラス(+)されますが、  それ以外の

  • 火曜の午後と木曜日の支援担当
  • 週2回の外来リハビリ送迎
  • 調理材料や日用品の買物など

は私が支援しなければ、とてもヘルパーの支援時間内では無理なのです。

へルーパーさんにこんな【お願い事】をしてみたら

爪切り 出来るへルーパーと出来ないヘルパーがいます
さかむけ(ささくれ)の処理 出来るへルーパーと出来ないヘルパーがいます
台所ガスコンロ前横壁拭き × 大掃除になり範囲外
洗濯干し場ベランダの掃除 × 大掃除になり範囲外
洗濯物干しと取り入れ
買い物   但し、往路と買物時間は介護時間内と計算します
回覧板回し ×
はがき投函 ×
窓拭き × 大掃除になり範囲外
掃除   但し、利用者が利用する部屋のみ
ベランダの鉢植え2個の水やり ×   大掃除になり範囲外

まだまだ例を挙げれば多く出ますが、この結果でした。

ヘルパーに出来ることは? どこまでなのか?

これを見れば、利用者側からの言い分ばかりを取り挙げていますが、些細な要望が「出来ない」となれば、独り暮らしの姉にとって辛い時間となり、別家庭の私にも依頼を辛抱するのです。

時々、すごく矛盾を感じます!

介護の三原則

「介護の三原則」とはデンマーク生まれの介護における基本理念として日本だけでなく世界各国で取り入れられている考え方で

【高齢者一人ひとりを尊重し最後まで自分らしく生活していくことを目的としています】

しかし、                                    「介護とは」 「訪問ヘルパー」とはを改めて調べてみますと、制度と目的は理解できるのですが現実にはそう簡単なものではありません。

あくまでも「自立支援」が目的であるならば、回復の見込みがある利用者には適用するでしょうが、回復の見込みがなく、どんどん衰えて行く利用者にとって先はどうすれば・・・?  問いたいです!

まとめ

トラブル要因を探してみれば、健常者には分かり難いことが多く、障害者の難儀さを理解できない事から発生するような気がします。

一見、利用者の「わがまま」「気難しさ」と思いがちですが、一度「片麻痺」体験として、車椅子を使って【右手と右足だけ】での生活動作を過ごしてみて下さい。        意外なことに気付かされることでしょうし、トラブルを少しでも解消できればと思います。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。

いかがでしたか? 最後まで読んでいただきありがとうございました。次回もお役立て情報をお伝えしたいと思いますのでよろしくお願いいたします。