こんにちは! mikoと申します。
突然やってくる「病魔」は命を奪ってしまったり、命は奪わずとも、つらい後遺症を残して苦しめます。 病気を発症するとき、何らかの前兆や要注意のサインが出ているのかも知れませんが、気付かず見過ごしてしまっているような気がします。
姉には「脳梗塞」が、甥には「脳出血」そして夫には「頸部頸動脈狭窄症」と相次ぐ血管の病いが襲い来るとは思いもしませんでした。 霊的に何かの現象なのかと気になります。
親族に起こる病いを目の当たりした体験談が何かお役に立てればと思い、どうぞ最後までお付き合いくださいませ。
脳梗塞とは
脳梗塞(のうこうそく)または脳軟化症(のうなんかしょう)とは、脳を栄養する動脈の閉塞、または狭窄のため、脳虚血を来たし、脳組織が、酸素または栄養の不足のため壊死、または壊死に近い状態になることをいいます。 また、それによる諸症状も脳梗塞と呼ばれることがある。 なかでも症状が激烈で(片麻痺、意識障害、失語など)突然に発症したものは、他の原因によるものも含め、一般に脳卒中と呼ばれ、これが脳梗塞なのです。 フリー百科事典『ウィキペディア』より引用
脳梗塞の症状
2017年2月 姉(82歳)に異変が・・・
独り暮らしの姉から「入院した」との連絡が入ったのです。
高齢だが元気で〈ゲートボール〉や〈シルバーボランティア活動〉に動き回っている姉からです。
『心配しないで、念のための入院だから・・』
ビックリしてすぐさま病院へ駆けつけました。
聞けば、朝5時頃トイレに行こうとベッドから立ち上がり、2~3歩進んだと思ったら突然動けなくなってそのまま倒れてしまったとのことです。
手は動くものの、足が動かず起き上がれません!
仰向けに倒れたため、掴むところにも届かず、どうすることも出来ません。
『ああ~ このまま死んでしまうかも・・・』
『何とかベットへ戻れたら・・・』
『届かない!』 『ダメだ!』
失望のどん底です。
『神様、どうか助けて下さい!』と願い続けたと言います。
必死の願いは届いたのか、もがいて、もがいてベットの端を掴むことが叶い、思い切って足に力を入れ踏んばってみると
『立てた!』 『立った!』 『元に戻った!!』
この恐怖の時間は15分くらいだったと思われます。
『どうしよう?』 『この症状は?』
『まあ、今はもう大丈夫だから、夜が明けてから病院で診察を受けよう』
そう考えた姉は再び布団の中で身体を温めたのでした。
夜が明けて、しかも自分で車を運転し、かかりつけ医の先生の診察を受けたところ
『ここまでどうして来たの?』 『え! 自分で運転?』
『ダメダメ!!』
『この状態は脳梗塞ですよ!』 『紹介状を書きますからすぐA病院へ!』
タクシーでA病院へ直行です。
A病院での診断は「脳梗塞」の一過性症状で、このまま様子をみることになり、帰宅をしてもよいとの結果でしたが独り暮らしのため再発作を懸念し入院を希望したのです。
慌てて駆けつけた私は、普段通りの姉の姿をみて安心して帰宅しました。
入院中の再発作
安心して就寝し目覚めた翌朝
『動けなくなった!』との連絡が入ったのです。
慌てて病院へ・・・
昨夜、再び発作が起こり、今度は回復の兆しもなく、点滴処置も効かず【左半身麻痺】が残ってしまい〈起き上がること〉も〈立つこと〉も〈寝返り〉も、とにかく一人で動くことが出来なくなってしまいました。 姉は舌も半分麻痺があり、話つらいとは言うものの、言語障害はなく、何んとか会話ができることが救いです。
病院に居ても、入院中でも、どうにもならないなんて信じ難く、脳梗塞の恐ろしさを体験した日でした。
「左半身麻痺」の後遺症をかかえた姉は、5ヶ月の入院生活を過ごし、厳しいリハビリにも頑張り、今では右手と右足の動きを頼りに「車いす」を相棒に独り暮らしを続けています。
勿論【介護制度】を利用し、毎日訪問ヘルパーさんの支援を受け、私も支援を続けながら、左の運動機能は回復することは望めませんが少しでも日常動作がスムーズにと〈リハビリ〉は欠かせない生活の一つとなっています。 リハビリを諦めると麻痺した手足の硬直がどんどん進み、衣服の脱着や移動動作が困難になって行くばかりなのです。
つらい後遺症
「脳梗塞」を発症しても、運よく後遺症もなく何事もなかったように回復する人と、運悪くさまざまな後遺症に苦しむ人もいます。
後遺症には
- 運動麻痺(片麻痺)手足が動けなくなる
- 感覚麻痺(しびれなど)
- 視野障害
- 失語症
- 高次障害(物を認識できなくなる)
- 嚥下障害(誤嚥と言って食べ物や飲み物をうまく飲み込めない)
- 排尿障害(おしっこの間隔が短く、頻尿や尿意の我慢が出来ない)
などがあり、リハビリで改善回復できるものと、できないものがあり、つらい後遺症となります。 【さまざまな後遺症と症状】についての詳細はこちら
脳出血とは
2017年5月 甥(45歳)に異変が・・・
脳梗塞を発症した姉が入院中に、他県に在住する甥が緊急入院したとの連絡です。
某大学で講師を勤める甥が講義中倒れたというのです。
救急搬送され手当てを受け、命は助かったという知らせに安堵したものです。
病名は「脳出血」とのこと・・・
「なんで?」 「どうして、立て続けに起きるのよ!」
「しかも、脳ばかり!!」
神頼みではなく、神も恨みたくなります!
重くのしかかるつらさは後遺症ですよ。
では、脳出血とはどんな症状なのか
脳出血は、脳の細い血管が破れて脳の中に出血する病気です。 出血が固まってできた血腫が脳を圧迫して障害します。時間がたつにつれて血腫の周りがむくみ、圧迫が強まっていきます。そのため、脳のダメージがさらに大きくなります。脳出血の最大の原因は高血圧です。高血圧の状態が長く続くと脳の細い血管の壁が傷んでもろくなり、出血を起こしやすくなります。 脳出血になると、半身のまひ・しびれ、ろれつが回らない・言葉が出ない、歩けない・フラフラする、視野の半分が欠ける・ものが二重に見えるなど、さまざまな症状が出てきます。これらの症状は脳梗塞でも起こりますが、脳梗塞は徐々に症状が悪化するのに対し、脳出血の場合は発症後数分で症状が現れます。 また、脳出血では、脳梗塞にはほとんど見られない頭痛を伴うこともあります。
頸部頸動脈狭窄症の症状
2011年5月 夫(66歳)に異変が・・・
夕食の時です。右手に持つお箸をポロリと落とし、持ち直そうするが握れません。 何度やり直してもダメなのでスプーンなら持てるかもと試してみたがこれもダメ。
『持てない!』 『どうしたんだろう?』
どうすればいいんだろう?・・・
そんな会話を交わしながら2~3分過ぎたかな?
『もどった!』 『戻ったよ!』
ちゃんとお箸は持てたのです。 何事もなかったように食事は完食です。
しかし、忘れかけた4~5日後、再び同じ症状が・・・
これは放っておいてはダメだ!! 「脳梗塞」かも?
直ぐ病院で検査を受けました。
結果は「頸部頸動脈狭窄症」という脳梗塞の一歩手前の状態でした。簡単にいうと、両方の首の血管がほとんど詰まった状態とのことです。
頸動脈狭窄症の症状とは
夫は直ちに入院、そして【左頸動脈ステント留置術】を受け、翌年、右側もステント留置手術を受けました。早目に受診したおかげで今は後遺症もなく生活することが出来ています。
よかった!
まとめ
次々と襲いかかる病魔の恐ろしさを体験し、日常生活には十分気を配り、少しでも異変を感じたら放っておかないで【かかりつけ医】に相談することです。そして早目の検査を受けることをお勧めします。
身近で見る後遺症の苦しみは、体験した者でないと理解できない支援生活の始まりです。 『こんな身体になるのも運としか言いようがないよ・・』『仕方ないよ・・』 と姉の口癖になっています。 そばで見ているのがつらいです・・・ 最後まで読んでいただきありがとうございました。